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スプレッドシートから逃げるな!数字と向き合え!

石川一樹

WEBマーケターになりたい方や、
今広告運用を頑張っている方へ。

悪いことは言わないので、
Googleスプレッドシートをもっと
使えるようになった方がいいですよ。

私はこれまで
「WEBマーケティングを教えます」
という講座を主催してきまして、

2023年の9月頃から1年間ほど、
少人数制でガッツリ教えるタイプを
やっていました。

合計で30名くらいに教えたかな。

皆さんバックグラウンドはそれぞれです。

学生で
「これから独立したい!」
という野心家の方もいれば、

30代や40代で会社員をしながら
副業でWEBマーケや広告運用を始めたい
という方、

さらには現役の社長さんなんかも
入ってくれました。

本当に幅広い方と
WEBマーケのお話をさせてもらったんですけど、
教えていて感じたのは、

Googleスプレッドシートを
本当の意味で使いこなせていない方が
ものすごく多かった

ということです。

スプレッドシートって、
まあ有名なソフトですし、

エクセルのGoogle版、
オンライン版という感じで

「使えますか?」と聞かれたら、
きっとあなたも

「はい、使えます」

って答えると思うんですよ。

ましてや独立を考えていたり、
自分で少しWEBマーケをかじっているような方なら、
なおさらね。

でも、私が思う
「使える・使えない」のラインは、
ちょっと厳しいかもしれないけれど……

正直に言うと、
教えた30人の中で、

私以上にスプレッドシートを
使いこなせている方は
一人もいませんでした。

それくらい、
本当のポテンシャルを引き出している人は
少ないんじゃないかな。

スプレッドシートが「化ける」瞬間の話

じゃあ、その「使いこなせるライン」って
どんなものかと言うと、

単なるSUM関数やIF関数ができるのは
当たり前として、

その関数の組み合わせが重要なんです。

SUMIFS関数、VLOOKUP関数、
それからQUERY(クエリ)関数。

これ、めっちゃ便利なんですよね。

他にもSUMPRODUCTとか、
COUNTIF、COUNTA……。

こういった関数をかなり使い込んでいくと、
スプレッドシートって、単なる表計算ソフトから

最強のマーケティング武器に「化ける」

んですよ。

例えば、広告運用の話をしましょう。

私は広告の数値データを、
すべてスプレッドシートで管理しています。

Meta(Facebook)とかGoogle、
Yahoo!からダウンロードしてきた
過去7日間とかのCSVデータを
スプシにコピーして貼る。

その元データを貼るシートを
「データシート」と呼んでいるんですけど、

その数値をもとに
日別の広告レポートを
自動で出すように組んでいます。

今これ、車を運転しながら話しているから
パッと関数を思い出せない部分もあるけれど(笑)、

「キャンペーン名にこの名前が入っている
データを引っ張ってくる」とか、

「インプレッションの列には
この数値を取ってくる」

といった具合ですね。

CPCやCTR、
CPA(コンバージョン単価)に関しては、
レポートの中で計算させる。

とにかく、素(す)のデータを元にして、
キャンペーン名で絞り込んだ日別レポートを
自由自在に出す。

これ、私はめちゃくちゃ多用します。

広告をやっていると、
ターゲットごとのキャンペーンや
ABテストのキャンペーンなど、
たくさん作るじゃないですか。

そういったものを
バラバラで、かつ横断的に成果を見たい。

そういう時に、
スプレッドシートで自分でレポートを作るんです。

「管理画面で見ればいいじゃん」

って思うかもしれないですけど、
管理画面って結構ストレスなんですよ。

数値を見るには、
動きが「もっさり」して重いじゃないですか。

期間を過去7日から30日に変えるだけでも
読み込みに時間がかかったり、
数回のクリックが必要だったり……。

あと、日別のデータを出そうとすると
縦に長くなりすぎて、
キャンペーンがズラッと並んで

「うわ、見づらい!」

ってなりませんか?

スプシなら、
自分の見たい形にパッと表示させられる。
それが好きで、私は広告レポートを
全部スプシで見ています。

「広告は流れ」であることを知る

毎日スプシで日別のレポートを見ていると
何が良いかって、

広告の「流れ」が見れるようになる

んですよ。

アップダウンの流れですね。
右肩上がりなのか、それとも下がり気味なのか。
その流れを見るのが、運用ではすごく大事なんです。

広告を回していると
「今日はめっちゃ良かった」
「今日は最悪だった」
という日がどうしても出てきます。

でも、そこで
一喜一憂してはいけない。

単日ドカンと凹んでも、
全体の流れが大丈夫だったら
「よし、様子を見よう」という判断ができる。

逆に、ずっと右肩下がりだったら
「これはまずい、改善しないと」
とすぐに動ける。

外的要因もありますからね。

クリスマスやお正月、
時期的要因で一時的に混んでいるのかもしれない。

ネットニュースで一気にアクセスが集まって
インプレッションが増えただけかもしれない。

そういうことも
日別レポートなら一目でわかります。

スプレッドシートで
レポートを自作できるようになるだけで、
WEBマーケや広告運用のスキルは
断然上がりますよ。

自動化ツールが「弊害」になる理由

「広告レポートなんてツールを使えばいいじゃん」

という意見もあるでしょう。
確かにツールは便利です。

MetaもGoogleもYahoo!も
全部APIで自動でデータを持ってきてくれて、
円グラフや棒グラフを綺麗に出してくれるツールは
たくさんあります。

でも、これには
大きな弊害がある
と私は感じています。

ツールを使うと、
たしかにレポート作成は楽になります。
いわゆる自動化ですね。

でも、それだと
運用者の感覚が鈍る
んですよ。

WEBマーケをする上で、
数字には自分の手で触れましょうよ。

毎日自分の手でCSVをダウンロードして
貼り付ける。

たったそれだけでも、
数字とにらめっこする時間が生まれます。

その10秒、20秒の間に、
ちょっとした異変に気づけるようになるんです。

「あ、なんか最近、右肩下がりになってきたな」

という兆候が1日でわかる。
遅くても3日あれば
「ここ3日、ちょっと変だな」と。

この感覚って、
自動化して「出来上がったものを見るだけ」になると、
なかなか養われません。

気づくのが遅れちゃう。
これはすんごい弊害です。

最近はAIで何でも自動化できる時代ですけど、
自動化しちゃいけないルーティンもある
んじゃないかなと。

実は私も、
AIができる前から自動化に取り組んでいました。

APIを使ってMetaのデータを毎日取ってきたり、
Pythonでコードを書いて
Google Apps Script(GAS)でスプシに転記したり。

自作したんですよ。

Yahoo!がAPIを公開していない時なんて、
Pythonでスクレイピングして、
物理的に自動ログインさせてCSVを落として……
なんてこともやっていました。

でも、自分でシステムを組んだ私が断言します。

自動化すると、数値から心が離れます。
数値と向き合えなくなります。

朝出社して、
前日分のデータを自分の手で更新する。

貼り付けたら
「あ、反映されたな」
と日別レポートを見る。

この10秒のにらめっこがあるから、
変な兆候にすぐ気づける。

スプシから逃げるな、というテーマですけど、
本質は「数字から逃げるな」
ということなんです。

数字と仲良くなれば、怖いものはなくなる

これは広告運用の話だけじゃありません。
メールマーケティングもLINEマーケティングも全部同じ。

数値なんです。

メールの開封率、クリック率。
これらを全部把握しておくのは
「感覚のゲーム」を勝ち抜くために絶対必要です。

私は今、自分の講座だけでなく、
いろんなプロモーション案件や
JV(ジョイントベンチャー)の案件を
たくさんやっています。

LPを書いて、広告を出して、
メールを流して、セミナーをやって
セールスをする。

集客から販売まで全部。

そうなると、あらゆる数値に触れます。

広告のクリック率やCPAはもちろん、
その先のメール開封率、クリック率。

さらには、

・セミナーの登録率
・セミナーの着座率
・個別面談への誘導率
・個別面談の成約率

金額面でも、

・セミナー着座単価
・個別面談登録単価
・成約単価

……ね、マーケターっていうのは、
数字からどうしても逃げられないんです。

「スプレッドシートが使えます」
と言っている人は、

今言ったような数値を
すべてスプシで管理して、
自分ですぐに出せますか?

という話なんです。

私はすべてスプシで管理しています。

お客様がメルマガに登録してくれたら
(私は「UTAGE」というツールを使っていますが)、
登録日、登録経路
(Meta、Google検索、ディスプレイ、YouTube広告など)、
どのシナリオに入ったのか。

そういった情報をスプシに落とします。

次にお客さんがセミナーに申し込んだら、
その履歴をダウンロードして、
VLOOKUP関数を使って
メルマガ登録時のアドレスと照らし合わせる。

そうすれば、
「セミナーに申し込んでくれた人はMeta経由が多いな」
とか
「検索広告経由の人が多いな」
というのが瞬時にわかるわけです。

セミナーの出席確認、
個別面談の申し込み、
最終的な成約……。

すべてをVLOOKUPで紐づけていく。

そうすることで、最終的に
「どの広告媒体が一番費用対効果がいいのか」
まで丸見えになるんですよ。

超ざっくり言うと、
「Metaは安く取れるけど、成約しづらい」
「Googleリスティングは登録単価は高いけど、
成約までのROAS(広告費回収率)がめっちゃ高い」

といったことが数字で証明される。

仮説は立てられます。

Metaは潜在顧客向けのアプローチで、
Googleリスティングは指名検索、つまり顕在顧客向け。
だからGoogleの方がお金はかかるけど売れやすい……。

この「当たり前」の仮説を、
スプシをデータベース化して管理することで、
事実として把握できる。

さらに高度なことを言うと、
スプシでLTV(顧客生涯価値)も
作ることができます。

これ、やっている人を見たことがないですけどね。

リストマーケティングをやっているなら、
LTVは必須です。

「12月に登録した人が、12月にいくら買ったか」
(1ヶ月目のLTV)

「その人が1月、2月に累計でいくら買ったか」
(2ヶ月目、3ヶ月目のLTV)

これらを月別に集計して管理する。

今日商品を買ってくれたAさんは
何月に登録した人なのかを紐付ける。

これをピラミッド状の
「LTV管理シート」にすると、
めちゃくちゃ分かりやすいんです。

弊社の商品は、ありがたいことに
初月から広告費を回収できていますが、
例えば大手のサプリ通販会社なんかは、
初月はサンプル配布で赤字なわけです。

でも3ヶ月間のサブスクを続けてもらうことで
プラテン(黒字化)する。

彼らはLTVをしっかり見ているから、
「3ヶ月で回収できるなら、
この登録単価まで出してOKだね」
という戦略的な判断ができる。

リストマーケをやっているなら、
そういうことまでできた方がいい。

クライアントに「即答」できる強さ

ちょっと具体例を出しすぎて
熱くなっちゃいましたけど(笑)、

まとめると、
自分が見たいと思ったデータを
自由自在に出せるレベルに
スプシを使いこなせると、

あなたの価値は
めちゃくちゃ上がりますよ。

会社の中でも重宝されるし、
独立しても戦略を練りながらやっていける。

広告運用で致命的なのは、
数値をちゃんと見ていないことですが……。

クライアントから
「今月の単価どれくらいですか?」
と聞かれた時に、

「えー、ちょっと待ってください、
管理画面見てみますね」

……これはプロとしてアウトです。

毎日泥臭くレポートを自分でつけていたら、
CPAやクリック率は全部頭に入っているはずなんです。

「最近は2,500円くらいで推移していますね」

とざっくり即答できる。
正確な数値である必要はないんです。
流れを頭に入れているから即答できる。

この「即答・即レス」ができるマーケターは、
クライアントからの信頼がものすごく厚くなります。
安心感が違いますからね。

ぜひ、スプシを頑張って使ってみてください。
数字と仲良くなってみてください。

年末特別プレゼントのお知らせ

さて、ここまで読んでくれたあなたに、
年末ですし、ちょっとした特典をつけようかなと思います。

本当に、いろんな人に
「WEBマーケターになりたい」
と相談されてきましたけど、

「もっとスプシを使えるようになった方がいいのに」
とずっと思ってきたので。

私が実際に自分の案件や自社商品で使っている
「特製スプレッドシート・レポートテンプレート」
をお渡ししようと思います。

「UTAGE」からダウンロードしたデータをここに貼る、
Metaのデータをここに貼る、
売り上げデータをここに貼る……

そうすればVLOOKUPで全部繋がって、
LTVまで見えるよ、というテンプレートです。

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来年こそはマーケターとして活躍したい、
広告運用で独立したいという方。
頑張ってくださいね。

それでは、数字から逃げない良い一年を!
ありがとうございました。

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石川一樹
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WEBマーケター
法人3社経営/新米パパ/コピーライター/WEB広告運用/良い商品しか案件受けません
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